文部科学大臣賞
ecoでマイナス気温
受賞者 |
船木 璃空 |
学校・クラブ |
秋田県 秋田市立川尻小学校6年 |
【このアイデアを思いついたヒント】 |
ぼくは、地球温暖化の問題に興味があります。今年は、暑かったので電気をなるべく使わずすずしく過ごせる方法はないかと考えました。洗たく物のそばで風がふくと、すずしい風がきます。このことを使って、エアコンを使わず、せん風機ですずしくなるのではないかと考えました。最初はタオルだけでやっていましたが、すぐにかわいてしまうので、タオルをぬらし続ける方法を考えました。
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【上の図の説明】 |
(1) |
ペットボトルの水を支柱にまいた洗車用の水をふきとる布で吸い上げる。
洗車用の布を使ったのは、6種類の布のうち、水を吸い上げるのが1番速かったから。 |
(2) |
吸い上げた水で体を洗うタオルをぬらす。また、吸い上げた水は半分に切ったペットボトルのスポンジにもたまる。
体を洗うタオルを使ったのは、6種類の布の中で、せん風機に当てると、1番気温が下がったから。 |
(3) |
体を洗うタオルにせん風機の風を当てる。
体を洗うタオルを通った風の温度はマイナス1度。 |
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【審査委員評】 |
洗濯物に風が当たると、温度が下がって涼しい風に変わることに目をつけて、“簡単でECOなエアコン”を思いつくとは、素晴らしい着想です。扇風機の前にタオルを置いただけの、一見、単純な構造ですが、ペットボトルの水を効率的に吸い上げるための布の種類や、扇風機の風を冷やすのに最適なタオルの種類を決めるにあたっては、何度も苦労して実験して、試行錯誤で選んだのでしょう。さらに風の温度の冷却効果がマイナス1℃であることまで、しっかり確認している点が立派です。ここまでくれば、もう、おとな顔負けの一人前の発明家ですね。
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