| 地球環境の保全のためには、家庭で用いられる電力全体の約25%を占めるエアコンの省エネ化が必要である。しかし、エアコンの快適性と省エネ性の間には二律背反の関係があり、例えば人に直接冷気や暖気を当てるといった気流制御を行えば、使用エネルギーは抑制されるが、健康負荷が大きくなるといったデメリットが生ずる。この二律背反の解消、即ち省エネ性を大幅に高めつつ、快適性を確保し健康負荷を軽減する、健康と環境の両方に配慮したエアコンが切望されていた。
開発技術は、冷え抑制・抗疲労(癒し)といった医学的な健康維持効果を有する新概念気流制御「つつみ込む気流」を実用化・搭載した世界初のエアコンに関する。従来の風向調整装置(縦・横ルーバ)を廃止し、室内機前面を覆う長さ20cmにも及ぶ上下両開きロングパネルと、柔軟素材にて形成した左右なめらかガイドで、気流を天井・側壁・床面に沿わせて人体に直接風を当てずに部屋全体を優しく包む「つつみ込む気流」生成に成功した (図1)。また、その医学的効果を第三者試験機関での臨床試験で証明した。
本技術の特徴は、@ ロングパネルが吹出口にノズル形状(図2)を形成し、吹出される気流の運動エネルギーを静圧に変換してファンの働きを助け、送風に必要な消費電力15%低減、A ロング
パネルでの音の回折/干渉/遮音効果により、エアコン運転音6dB低減(騒音エネルギー▲75%相当)、B「つつみ込む気流」による末梢血流量改善(図3)・酸化ストレス抑制・疲労感軽減(図4)・冷え軽減・快適感上昇、などであり、大幅な省エネ化と快適性を両立させたものになっている。
本技術は、健康と環境の両方に寄与する基盤技術として社会および空調産業の発展に大きく貢献し得る。
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