新技術開発助成

第101回新技術開発-05

ウエアラブル輸液ポンプ用に用いられる超小型ポンプの実用化に関する技術開発

技 術 開 発
契 約 者
高砂電気工業株式会社
代表取締役 浅井 直也
所 在 地
愛知県名古屋市
技   術
所 有 者
高砂電気工業株式会社
技   術
開 発 者
高砂電気工業株式会社
CTO 兼 営業・技術部 開発課 課長 杉浦 博之

技術開発内容

 現在、糖尿病患者用ウエアラブル輸液ポンプ(インスリンポンプ)は殆どが富裕層向け(装置価格は約80万円)で僅かな患者が利用するにとどまっている。
 インスリンポンプ治療によらないインスリン治療(患者の大多数)は一日数回、自己注射しているが、間欠的な投与のため安定的な血糖管理が困難である。
 本技術開発により、安価で小型(携帯性に優れ)、ディスポ部の交換も容易な小型ポンプを実現することで、インスリンポンプの低価格化と操作性の向上を図る。
 ウエアラブル輸液ポンプの送液駆動部分に輸液チューブ自体を用いて交換性を容易にするとともに低価格化を可能とした。そして、このチューブに側面からモーターによって駆動される3個のローターを押圧して送液を行う構造とした。
 本技術開発により、インスリンポンプの低価格化と操作性の向上が図ることができ、結果として富裕層以外の多くの糖尿病患者の治療に貢献できる。市場規模としてもグローバルで数十万個規模のニーズが見込まれる。

図

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