バーコード、QRコードに代表される印刷による情報提供コードは、収納情報量が少なく用途が限定されている。特にQRコードは内容物を得るための通信サイトへの導入ツールとしての用途が主で、情報の内容は通信によるサイトから得ることが必要であった。
本開発の「Color Construct Code」はデジタルデータをQRコードなどの白黒の縦/横の二次元情報に加え、色に情報を持たせ3軸の組み合わせに割り当ててコード化し(図1)、収容情報量を約20倍にした。カラーコードは網点の影響を受けないCMYKRGBWの8色を用いている。読み取りには情報収納領域とは別に、切り出しコードを構成して2つのコード規格をうまく組み合わせ(図2)、情報量の増大と精度向上を図っている。識別精度の向上のためには、切り出しコードからのセル位置からヒストグラム分析を用いてセルの中心点を抽出し、隣接セルの色の干渉の影響を取り除いている(図3)。また色の退色や印刷ムラ、照明光などの影響を抑えるために量子化によるセルの色成分の判断も取り入れている。
本技術は印刷物での大容量の情報提供を可能にしており、例えば音声付年賀状など一般でも安価で広く利用できる。更に食品、医薬品等のトレーサビリティツール、eチケット、セキュリティカード、パンフレット、文庫カード等、印刷業界の活性化を促すことができる。また、大容量コードの特性を生かして通信インフラの及ばない地域への情報内容の伝達にも使える等、今後の社会的公益性が期待できる技術である。
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