紫外線ランプは、殺菌や脱臭、除菌に有用な光源である。この光源として主に、環境汚染の問題が残されている水銀ランプが利用されてきた。本提案では、環境問題を回避するために水銀を使用しない紫外線ランプを提案するとともに、さらに光触媒を電極として利用することによりランプと光触媒を一体化した新しい光源を提案するものである。
　紫外線領域で水銀フリーのランプを実現するために、励起時のみに作られる分子、すなわち、エキシマを利用した新しい光源を提案している。発光した紫外線を有効利用するために、電極に光触媒を導入した。ここで利用する光触媒には、これまで、メッシュ状にするのが困難だったTiO₂を用いている。この、TiO₂光触媒のメッシュ製作技術は世界的な評価をされている特許技術となっている。
　本提案により、製造過程では、従来光源と異なり、水銀を利用しない環境にやさしい、紫外線ランプが提供される。さらに、有機物を分解するための光触媒を持った光源により、コンパクトな、強力な除菌効果、殺菌効果を持つ新しい光システムへと展開される。本光源は、車内や冷蔵庫内の除臭システム、室内の除菌など環境改善のために新しい技術を提供する。