新技術開発助成

第92回新技術開発-07

アクティブ・セルバランサを搭載したBMSの試作・開発

技 術 開 発
契 約 者
EVTD株式会社
代表取締役 井上 真壮
所 在 地
東京都文京区
技 術
所 有 者
上記技術開発契約者に同じ
技 術
開 発 者
EVTD株式会社
取締役副社長 中尾 文昭

技術開発内容

 リチウムイオン電池システムは多数のセルから構成されるが、劣化に伴うセル間の性能ばらつきが生じると最も性能の低いセルによってシステム全体の性能が制限されてしまう。このセル間の電圧を均等化してシステム性能を高める仕組みがセルバランサであり、従来は抵抗で電力消費して均等化するパッシブ・セルバランサが使われてきたが、今後はセル間で電荷を移動することにより電圧の均等化が可能なアクティブ・セルバランサの普及が期待されている。
 本技術開発ではアクティブ・セルバランサの方式として、トランス方式から小型化に有利なコンバータ方式を採用し、パワースイッチをICに内蔵することで高速化する。また小型インダクタとICをモジュール化する事で、高い効率と低コストを両立させる。さらに電池電圧の負荷による変動を織り込んだ新規制御方式を開発し、バランス時間も大幅に短縮させる。
 本技術開発により高効率で低価格なアクティブ・セルバランサを搭載したBMS(バッテリマネジメントシステム)が実現でき、市場の大半を占める普及価格帯のバッテリシステムにおける電力利用効率が大幅に改善され、エネルギーの有効利用に資することが期待される。

図


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