新技術開発助成

第96回新技術開発-04

スキャナーを用いたレーザー加工装置用集塵システム

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 アフレアー
代表取締役 長谷川 明伸
所 在 地
神奈川県藤沢市
技   術
所 有 者
株式会社 アフレアー
技   術
開 発 者
上記技術開発契約者に同じ

技術開発内容

 レーザー加工は、3次元プリンターなど新しい加工技術として注目をされている。しかしながら、加工時に発生する粉塵は、加工用のレンズに付着し透過特性を減衰させるばかりでなく、人体や環境に対する影響が懸念されており、その除去技術が必要とされている。
 本提案では、レーザー加工時に発生する粉塵を除去するために、従来の単に側方から吸引する方式に対して、レンズと加工対象との間を円筒形の器で囲み、その中心部分に向かった回転する気流を発生させ、中心部での吸引を行う噴煙吸引システムを開発する。レンズから、中心部、加工対象から中心部に気流を回転させることにより、レンズや加工対象への再吸着を防ぎ、粉塵を効率的に除去する。また、吸引したガスから効率的に粉塵を除去するため、遠心分離を利用した除去システムを開発する。とくに、遠心分離の過程で水分をガス状に混合することにより遠心分離と吸着の効率を高めることを特徴とする。
 本技術開発により、加工用のレンズの寿命を長くするばかりでなく、純粋に環境への影響を極端に下げることができる。加えて装置を運転している人の健康への影響を低減することができる。産業により発生する排気ガスによる空気の汚染は、世界的に問題になっており、本提案で取り上げた応用は、こうした問題への取り組みの重要な一つの基盤となる技術であり、粉塵に係る多用途への応用も期待される。


図

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