復興支援新技術開発助成

復興支援新技術開発-03

中古自動車を改造した2人乗り電気自動車【ハイブリッド車】

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 コンド電機
代表取締役   近藤 善一
所 在 地
福島県石川郡
技   術
所 有 者
株式会社 コンド電機
技   術
開 発 者
上記開発契約者に同じ

【技術開発内容】

 非常時、特に被災時においては、移動手段の確保、停電リスクの回避、移動型電源の供給は極めて重要となる。一方、将来の都市構想において、スマートグリッドにあるように、高度な情報技術と連携した電気エネルギーの供給とそのインフラの構築は重要となり、その中でも電気自動車の位置付けはますます重要となる。本新技術開発では、こうした背景に基づき、中古車を利用して、エンジン発電機を搭載することで非常用電源を供給するとともに、バッテリの負担を低減でき、被災地域において安全で小回りの効く2人乗り用電気自動車の開発を目指すものである。
 本電気自動車は、非常時の電源確保を可能とするエンジン発電機を搭載することを特徴とし、バッテリを搭載して、昇圧制御回路を経てモータによる駆動を実現する(図1)。具体的には、ガスエンジン発電機、ニッケル水素バッテリ、直流モータの選定を行う。また、独自技術に基づく絶縁技術、セラミックコンデンサやサージ素子といった独自の電子パーツを応用した昇圧制御回路などの開発を行う(図2)。これらのハードウェアに加え機構部品の安全対策とともに、緊急制動システムや走行プログラムにも十分安全性を考慮した設計と開発を行う。
 本新技術開発において、独自技術の強みを生かした、新しいコンセプトに基づく電気自動車の開発とその生産プロセスおよび事業化プランの確立を通して、地域技術の結集と地域の協業化を進め、中古車利用、エンジン発電機搭載の2人乗り電気自動車という、新事業創成による震災地域復興と地域産業・経済・社会への貢献が期待される。

図
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