市村アイデア賞

文部科学大臣賞

気泡式流速計

受賞者 別府 千裕
学校・クラブ 愛知県 豊田市立高岡中学校1年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

お風呂の中で、泡が垂直に上がって来るのを見ていました。もし気泡が流れに乗れば、流速に応じて移動した先で、気泡が浮上すると思いました。
これを利用して流速を測ってみることにしました。

【上の図の説明】

(1) 注射器に空気を入れ、チューブに接続します。
(2) 気泡式流速計を水中に沈め水平レベル計で、本体が水平になっているか確認します。
(3) 一定量の空気を注射器から送りこみます。
(4) 浮上した気泡の位置と、側面に記載してあるメモリで、流速を測ります。
※浅い所では測れません

【審査委員評】

水中で発生した泡がある決まった距離を浮かび上がる時間は一定なので、その間に泡が水の流れる方向に進む距離を測れば水の流れの速さを知ることが出来る、というのがこの流速計の原理です。しかし、流れている泡の進む距離を測るのはなかなか大変です。この流速計では、透明の半球状の突起が一列に並んでいる卵の包装容器に着目し、どの突起に泡がたまったかで進んだ距離を測るというアイデアが用いられています。こんなアイデアを出せる子供達が増えていけば、日本の未来も明るいなと感じられる素晴らしい作品です。