市村アイデア賞

朝日中学生ウイークリー賞

歩数でわかる距離測定用靴

受賞者 野口 太朗
学校・クラブ 熊本県 熊本市立城南中学校2年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

距離測定用具を持たない時、スポーツのコートなどを歩数で、距離を測っていることがよくある。
そこで、より正確に測定できるように、一定の歩幅のロープで左右の靴をつなぎ合わせ、その歩数によって正確な距離を測定しようと考えました。
実際に20m、40m、80m(舗装道)で実験したところ、ほとんど実際の距離との誤差がなかったので、このような靴があれば便利だと思って作ることにしました。

【上の図の説明】

図(1) ロープの付け箇所を、張った時の力の感じ方が少ない、かかとに近い場所を選んだ、また、歩幅については今回は、中学生の標準くらいの50cm にしました。
図(2) 結び目は相当強い力が加わるので靴の内側、外側ともに、金属で補強し、ロープを結ぶ靴の方の輪は摩擦に強い特殊なものを使いました。
図(3) 左右の靴をつなぐロープにするものは、細くて、伸びないものを選んだ。靴に結ぶ金具は相当強い金属を使っています。
(注意点)距離測定については、1歩、1歩を左右につないだロープが張るよう歩き、靴をまっすぐに向けて進む事が必要です。

【審査委員評】

テニスコートや運動場で、距離を正確に計りたいがメジャー等の測定機器が手元にはない、という場面に遭遇することがあります。これに対して、一定の歩幅のロープを左右のスニーカーに取り付け、ロープを張った状態で歩いた歩数を数えることによって正確な距離を計るようにしました。大変便利なスニーカーとして、スポーツ以外の日常生活でもいろいろな場面で活用できそうです。ちょっとした工夫によって、人間は正確な測定機器にも変身できることがわかりましたね。