市村アイデア賞

市村アイデア優秀賞

漏斗deスプーン

受賞者 大橋 琉介
学校・クラブ 愛知県 刈谷市立刈谷南中学校 2年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

ある日母が、「セスキ炭酸ソーダの詰め替えの時、スプレーの口が小さすぎて毎回粉がこぼれちゃうんだよね。」と言っていた。セスキ酸は、粉末小さじ1に水500mLを混ぜて使うもので、スプーンが大きいと詰め替えがとてもやりづらい。そこで思いついたのが「漏斗」である。漏斗は細い口の容器にものを移すのに最適だ。スプーンと漏斗の機能両方を兼ね備えた道具があれば、セスキ酸をこぼすことなくスプレーボトルに詰め替えができると考えた。

【上の図の説明】

このスプーンは、セスキ酸の粉末をこぼすことなくスプレーボトルに詰め替えることを目的としています。
[1]ストローの部分を持ち、詰め替え用の袋にスプーンを入れ、小さじ1(スプーンの内側の線まで)を量り取ります。
[2]ストローの口が下になるようにスプーンを傾けると、粉が滑ってストローの穴から出てくるので、それをスプレーボトルに入れます。すると、粉をこぼさずに詰め替えることができます。
受け皿の形状やストローの太さ、材料などを変えながら様々なスプーンを作り、最終的にこのスプーンができ上がりました。実際に使ってみると、滑る際の摩擦も少なく、スムーズに詰め替えることができました。

【審査委員評】

「これは欲しい!」、と思いました。すくった粉の量がわかる線がスプーンを持つと丁度良い角度につけてある工夫や、粉が滑り易いストローの太さ、材質の工夫など、まさに、かゆいところに手が届いています。セスキ酸だけでなく、他の粉の詰め替えにも使えそうです。とてもシンプルだけどとても役に立つ、素晴らしいスプーンだと思いました。お母さんも詰め替えが楽しくなるのではないでしょうか。