市村アイデア賞

市村アイデア記念賞6

海の汚れへらすプーン

受賞者 早川 愛奈
学校・クラブ 愛知県 名古屋市立汐路中学校 3年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

私の家は共働きのため、よくカレーを作って何日か連続で食べます。私の家族はカレーは好きで妹も残さず食べます。小学生の頃は、毎年、夏休みに友達とキャンプに行ってカレーを作っていました。家でもキャンプでも私は洗い物を担当することが多いです。カレーを食べた後のお皿や鍋にはカレーがまだこびりついていて、そのまま洗うとスポンジにカレーがべっとりとついて汚れてしまうし、手も油でヌルヌルになるし、そのカレーをそのまま流すと排水が油できたなくなってしまいます。だからいつも私はヘラでカレーを全部とってからスポンジを使って流し台で洗います。ヘラでとったカレーを捨てるのはもったいないといつも思いながら洗っていました。
「みんなにスプーンとヘラを渡して食べればいいね。」と母と話していて、思いついたのが「スプーンにヘラをつける」というこのアイデアです。スガキヤのスプーンフォークを見て気がつきました。

【上の図の説明】

ごく一般的なステンレス製のカレースプーンの縁にシリコン製のヘラをつけた形です。スプーンの外側にかけてうすくなっていてこのスプーンでかきあつめて最後の1口を食べればお皿は真っ白、ピッカピカです。シリコンはふにゃふにゃしているため、全部をシリコンで作ったスプーンは食べにくいと思ったので、へら以外の部分はステンレスにしました。シリコンもステンレスも食洗機にかけれるので洗うのも簡単です。
へら部分は黄色に近い色がいいと思います。カレーを食べるのに使い続けるとどうしても油などで黄ばんでしまうので白ではない方がいいです。へらがスプーンの形になっている「すくえるへら」のような製品があるようですが、それとはちがいこれは「食べるためのへら」です。調理用ではないです。お皿をきれいにすれば、洗剤の量も減り、排水が使われないときと比べてきれいになるはずです。シチューのときでもパンを使わずきれいに食べれます。 ただステンレスとシリコンの接続が難しいかもしれません。

【審査委員評】

ありそうでなかった、というのが最初の印象です。説明書にもありますが流石中学三年生ですね。
構成材料にも言及され、シリコンゴムの接着が難しい事も記述されています。
審査員の間でも、接着では無くゴムの部分を多少小さめに成形しはめ込み型にすれば、外して洗う事も出来、衛生的というアイデアも出ました。仰る様に、生活雑排水は河川の汚染に影響があります。早川さんの生活に基づいた問題意識が、このスバラシイアイデアになったのですね。おめでとうございます。