市村アイデア賞

市村アイデア優秀賞

芯替え不要!!芯ケースの新シャーペン

受賞者 法邑 未来
学校・クラブ 福井県 福井市立灯明時中学校 3年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

今年は、受験生なので今まで以上に勉強する機会が増えた。勉強中は必ずシャープペンシルを使うが、たくさん勉強すると芯がすぐなくなり、補充が毎回大変だった。その上芯の詰め替え時に手がよごれてしまっていた。
解決策として、シャープペンシルの中に多くの芯を入れることで、詰め替えの頻度が減らせると考えたが、中で芯が詰まったり、折れたり、使いにくかった。
そこで思ったのが「芯のケースに入っている時は中で芯は折れない。しかしシャープペンシルに多くの芯を入れると中で詰まって折れてしまう。だが、1本ずつ芯を入れた時は、折れないが何度も詰め替えが必要」と言うことだ。この3つを上手に組み合わせ1本のシャープペンシルを作れば、芯の詰め替え不要のシャープペンシルができると考えた。

【上の図の説明】

<目的>芯の詰め替え回数を大幅削減すること。
<使用方法>
1. 芯ケースに付属品をセットする。
2. 本体の芯ケースさしこみ部分に上から1を差し込む。
3. スライド式ノックボタンをスライドして書きはじめよう。
<原理>
文字を書く時、自然に傾くシャープペンシルの角度を利用して、中の芯が減っていくと芯ケースから芯も少しずつ出てくる仕組みになっている。
付属品の形は4種類作ったが、1番スムーズに芯が一本出た形が図だった。(表1)
芯の詰め替えの削減、ノックのしやすさ、誰でもできる簡単なセット方法、使いやすさに特化したシャープペンシルができ上がった。
実際に使ってみると、スムーズに芯が出てノックもしやすく便利だった。
今後受験勉強に使っていきたいと思う。

【審査委員評】

受験生にとって、誰もが考える事だと思いましたが実際に、@芯が無くなる、A芯を替えるときに手が汚れるということから、これを解消するために考え1)簡単に芯ケースの取り付けができる。
2)芯をだすのが簡単という問題解決まで考え、自分で創作してみることはとてもいいことだと思います。その中でシャープペンの構造、芯がでる仕組みなどを分析し形による工夫で芯の出やすさなどのテストを実施し、最良のパターンを見つけ出しているという経験もすばらしいことだと思います。今後の受験勉強に使っていくということで実用性もあります。受賞おめでとうございます。