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1.開発の背景
住宅の開口部(窓、ドア)における熱の流失入は住宅全体の6〜7割に及ぶとされることに着目し、業界最高水準の断熱性を有する真空断熱ガラス及びその革新的製造プロセスを開発した。更に応用商品として、ドラッグストアなどに多く設置されている冷凍冷蔵ショーケース用のガラスドアを開発し、コールドチェーンの熱損出の抑制も目指している。
2.開発技術の概要
厚み約6mmで、熱還流率0.49W/m2・Kという業界最高水準の真空断熱ガラス(Glavenir)を開発し、既築住宅の窓を置き換えることで、環境省が推進する先進的窓リノベ2025事業の内窓設置おいて、業界で唯一のSSグレード(最上級の断熱グレード)に対応できるガラスとなり、既築住宅窓の断熱改修事業に貢献。更に、ドラッグストアやコンビニエンスストアなどで使用されている冷凍ショーケースのガラス扉として、活用することにより、従来の複層窓技術を用いた冷凍ショーケース比で約33%の省エネを実証し2024年の省エネ大賞を受賞している。
3.開発技術の特徴と効果
2枚のガラスの間に形成される真空空間を支えるピラー材料の高強度を維持しつつ、熱伝導率を従来比約100分の1にすることに成功し、高い断熱性を実現できた。
構成材料に鉛などの有害物質を含まず、真空排気ポートの無いノイズレスなデザイン性を実現、更に独自開発の多面取り工法(図1)により、一つの排気ポートから複数の真空断熱ガラスを同時に製造可能となり、生産性の革新に繋げることも出来た。
<CO2、エネルギー削減貢献量の算定方法/及びCO2削減量>
建築用途の削減量効果算定は使用地域の気候や住宅特性、新築か既存住宅ガラス交換か、エネルギー事情等考慮すべき要素があり、社内外関連部門と連携し条件設定と理論構築を行った結果を表1に示す。
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