新技術開発助成

第115回新技術開発-01

断熱リユースボトルの量産化及び事業化に向けた技術開発

技 術 開 発
契 約 者
タイガー魔法瓶株式会社
代表取締役 菊池 嘉聡
所 在 地
大阪府門真市
技   術
所 有 者
タイガー魔法瓶株式会社
技   術
開 発 者
タイガー魔法瓶株式会社
マネージャー 南村 紀史

技術開発内容

 ステンレス製真空断熱ボトルの登場から40年余りが経ち、マイボトルとして携帯する人は増加しているものの、依然その利用率(週5日以上使用)は30%程度にとどまる。ステンレス製ボトルの「重い、中身が見えない」などのネガティブポイントを解消し、さらなるマイボトルの普及、地球環境の改善に貢献するために、ガラス製、ステンレス製に続く第3の断熱ボトル創造を目指す。
 中身が見える断熱ボトルを、①断熱ガス充填2重空間により温度維持性能を向上、②ステンレス製ボトル比で約35%の軽量化、③内部容器に水位線や任意のデザイン等を印刷可能、の機能で実現する。鍵となる技術は、①高精度溶着による2重容器内ガス封止技術、②断熱ガス高密度充填技術、③ガスバリア層を有する材料技術、である。これらの技術の適用により、コールド飲料/ホット飲料に両対応できる断熱性能を樹脂1重ボトルの約2倍、5年経過時点でも内部ガス透過1%以下の気密性を達成する。本助成事業では、これまでに確立した製造プロセスを量産ラインに適用可能とするための技術検証を実施し、事業化への橋を渡る。
 開発した製品での、さらなるマイボトル普及によるカーボンニュートラル貢献に加え、容器材料はマテリアルリサイクル可能でありサーキュラーエコノミーにも貢献する。

図

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