新技術開発助成

第117回新技術開発-07

高安全性・長寿命・広温度域動作を実現するイオン液体リチウムイオン電池の開発

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 アイ・エレクトロライト
代表取締役COO 阿部 一雄
所 在 地
大阪府吹田市
技   術
所 有 者
株式会社 アイ・エレクトロライト、学校法人 関西大学
技   術
開 発 者
株式会社 アイ・エレクトロライト
主幹研究員 橋 忠義

技術開発内容

 リチウムイオン電池は多岐にわたり必要不可欠な電源となっているが、最近火災事故が多発しており「①高安全性実現」が喫緊の課題となっている。また、寿命に制限があると共に作動温度範囲が-10℃〜45 ℃と狭く、「②長寿命化」、「③広温度域動作」が求められている。これらの課題に対して全固体電池や半固体電池が注目されているが、全固体電池は小型サイズは実用化されているが大型化はまだ目途が立っていないと共に、②、③は満たすが①は未達である。半固体電池は可燃性の液体を含んでおり①は十分ではなく、②、③は未達である。本技術開発では高安全性・長寿命・広温度域動作(-40℃〜125℃)を実現するリチウムイオン電池を目指す。
 電解質には本開発会社と関西大学で共同開発してきたイオン液体とリチウム塩の組み合わせを最適化したイオン液体電解液を用いる。引火性のない非危険物であり、不凍液化と高温安定化を両立(−50℃〜300℃程度)、ほぼ蒸気圧がなく不揮発性、体積変化が非常に小さい、比熱が従来リチウムイオン電池用の有機溶媒に比べて大きく発熱温度が低い、といった特徴を持つ。
 本電池によれば、(1)一次電池が主に用いられてきたFA機器・ロボットの情報バックアップ用・体内埋め込みデバイス用・補聴器用等に用いて廃棄電池削減や交換頻度削減、また、(2)厳しい環境対応のモニタリング用Ambient IoTデバイスの創出、更には、(3)既に二次電池が用いられている蓄電システム等の用途での高安全性・広温度域動作・長寿命による二次電池交換頻度削減など、社会課題(人手不足、インフラ安全、健康)対策への貢献が期待できる。

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