新技術開発助成

第86回新技術開発-08

完全な緩み止めと繰返し使用が可能な締結制御性ねじ締結体の開発

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 NejiLaw
代表取締役社長   道脇 裕
所 在 地
西東京市
技 術
所 有 者
株式会社 NejiLaw
技 術
開 発 者
株式会社 NejiLaw
代表取締役社長 道脇 裕
最高技術顧問  大村 泰三

技術開発内容

 緩まないねじとして数多くの方法が提案され市販されているが、今なおねじの緩み、脱落に伴う重大事故が後を絶たない。本技術は、ボルトの構造を新しくすることでねじの緩みをなくすことに成功している。
 本技術の中核は、図1に示す右ねじナットも左ねじナットも螺合できるボルト(L/Rボルト)である。さらに、本ボルト上で右ねじナットと左ねじナットを機械的に結合することで、何れの方向の回転力が作用しても、両ナットに反対方向の力が加わり、緩むことがなくなる。右ねじナットと左ねじナットの結合方法として、図2に示すように、右ねじナットと左ねじナットが一体化され、それぞれが反対方向に同じ速度で回転した時のみ緩み、任意の位置での固定と脱着が可能なリムーバブル・ロックタイプ、締め付け位置でナット同士を結合して着脱不可能とするパーマネント・ロックタイプ、一山のみ向きが異なり、逆回転が困難なワンウェイ・ロックタイプが考案されている。NAS準拠の衝撃振動試験で新しいねじ構造の有効性は確認されているが、L/Rボルトの原理上、ねじ山強度の点で不利であり、本助成においてねじ山構造とロック構造の同時最適化を行い、この問題を解決する。
 ねじは生活の至る所で使用されている部品であり、本技術によって緩まないねじが安価に提供できれば、我々の生活や産業分野の安全性向上の点で大きな貢献が期待できる。


図