第87回新技術開発-01
輪郭精度500ナノ「CBNボール回転工具研削盤」の開発
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技術開発内容 |
近年、焼入鋼金型の形状精度向上要求が高まり、CBNボールエンドミルが多用されているが、市販小径CBNボールは寸法精度保証(±2μm)のみのため、自由曲面直彫り金型加工で所望の形状精度は得られず2次加工が必要である。本技術開発は、自由曲面直彫り金型加工ではCBNボールの寸法精度より輪郭精度が最重要となるという知見に基づき、刃先のアール輪郭精度500ナノ以下を実現するCBNボール回転工具研磨装置を開発する。開発装置は、空気静圧を用いたダイヤモンドナノ研磨機で輪郭精度50nm以下を実現した技術を基に、空気静圧を超精密鋼球に変更し、旋回装置の剛性と回転精度を両立させ、他社が保証していない高輪郭精度を実現する高圧研削盤である。本開発装置の完成で、輪郭精度保証されたCBNボール回転工具が市場で入手可能となり、自由曲面直彫り金型やガラスプレス金型などの生産性向上に寄与すると期待される。 |


