新技術開発助成

第87回新技術開発-07

HIP技術を活用した母材・粉末超合金一体型長尺塗工ダイの開発

技 術 開 発
契 約 者
平井工業株式会社
代表取締役   平井 一典
所 在 地
兵庫県尼崎市
技 術
所 有 者
平井工業株式会社
技 術
開 発 者
平井工業株式会社
専務取締役   平井 昌夫

技術開発内容

 フラットパネルディスプレイ、二次電池、太陽電池に不可欠な高機能フィルムは大型化と更なる高機能化が求められている。高機能な特性を発現するためにフィルムには硬い無機の鉱物材料を含む塗工液が塗布されるようになり、これが塗工ダイにキズ、磨耗を発生させ、その寿命を短くして、塗工装置の稼働率を低下させている。高機能フィルム製造装置の大型化、高機能化、稼働率向上のため、高硬度の長尺塗工ダイが強く求められている。
 本技術開発は、異種金属を高温、高圧で拡散接合するHIP技術を用い、ニッケルとタングステンカーバイドを含む合金粉末をステンレスの母材に接合することにより、高硬度な塗出口を有する長尺ダイ(硬度70、長さ2500mm)を開発目標とする。そのため、合金粉末の配合とステンレス母材に接合するためのHIP処理条件、処理後の変形を見込んだ母材の設計、歪の矯正や研削研磨などの技術開発に取り組む。
 本技術開発の超硬合金と母材が一体化した長尺塗工ダイにより、超硬材をボルト締めした塗工ダイやメッキ処理した塗工ダイに比較して長寿命で、メンテが少なく稼働率の高いランニング性の良い塗工装置の稼動が可能となる。また、塗工


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