CADで作成したパターン又はイメージスキャナーで取り込んだパターンを金属表面に虹色発色を作成しながら描画でき、しかも発色の方向性を決定する回折格子の溝の方向を自由にコントロールできる今までにないレーザ加工分野を広げる画期的なレインボーカラーマーカーを開発してきました。本装置は、シングルモードの大出力のＹＡＧレーザ発振器を用いる必要があり、高価で装置は大きなものとなりました。また、金属表面に直接虹色パターンが加工できるため非常に好評ですが、光の干渉現象を利用し、特定条件下でのみ可能なため、一般のレーザマーカーに比べて高度な加工技術が必要で、現在一般に広まるまで至っていません。

企業様から最も多く寄せられる問題、もっと安価で小型にならないかとの要求に応えるため、小型でメンテナンスも簡単な半導体レーザ励起のシングルモードＹＡＧレーザを用いて、従来方式と比べ価格は約１/２、体積比１/４で実現しました。
また高速かつ従来通りのレーザマーキングを可能にするためガルバノミラー駆動を用いた描画方式を取り入れました。