新技術開発助成

助成テーマ完了認定企業紹介 023

第86回 平成22年度第2次助成テーマ

完了認定 平成24年2月
代表取締役 花岡 吉成
代表取締役
花 岡 吉 成
企業名 株式会社サンエー
会社概要 資本金 :40百万円
従業員 :587名
事業内容 半導体電子部品製造業、カスタムパワーモジュールの設計・製造、パワーモジュール、パワーデバイス後工程の受託製造
助成テーマ名 産業用・車載用インバータ装置に適した小型高機能IPMの開発

開発技術の概要

各種産業用FA機器(Factory Automation機器)のモータ制御や乗用車(取分けHEV車)の補機類電動化に必要なパワーモジュールは環境対策や省エネ分野で注目を浴びるようになった。
ただ、多くの半導体と同様にパワーモジュールも、自らパワーチップを製造できる大手半導体メーカーが標準品指向の製品ラインナップを揃えてカタログ品で大量生産するのが一般的であり、顧客は性能面でこれに必ずしも満足ではないものの価格の安さに妥協し自らの商品ではライバル関係にある会社のライバル商品と同じパワーモジュールを採用することも珍しいことでは有りません。

弊社は、これまでの長期に亘るパワーモジュール後工程受託で醸成した蓄積技術を駆使して、上記大手半導体メーカーの製品指向とは反対の切り口から顧客・製品毎に設計を行うカスタムパワーモジュールで、唯一で独自のパワーモジュール市場を創出できるのではないか?と考えた。
カスタムパワーモジュールとは、そのパッケージング設計において
A) 顧客・製品毎に設計を行い、流用などによる同じ製品を顧客に提供せず。
B) 不要な性能はそぎ落とした最適解のパッケージを提案する。
C) 放熱の良さと小型化では妥協なき追及を行う。
D) 用途に応じた放熱フィンへの取付、及び回路基板への配線に配慮した唯一の形状を提供。
することであり、これらを可能にするために、これまで既にカスタムパッケージを前提とした独自の設計基盤技術(SFPM:SUN-A Flexible Power Module)を開発済みです。

本開発は、カスタムパワーモジュールの製品範囲を更に拡げて内蔵IGBT(Insulated gate bipolar transistor)のゲートドライブ回路をパワーモジュール内に付加したIPM(Intelligent power module)について、何処まで小型化が可能であるかを試作によって実証し、将来においてベアチップの調達ができる環境が整えばIPMのカスタム化が可能になることを示したものです。

図
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成果として
・当社従来品に比べ約25%の小型化(体積比)
・スイッチングロスの減少
・材料原価の低減
・製造作業工程の簡素化
が達成でき、IPMにおいてもSFPM技術は、非常に有望な技術であることが判明した。

これからの計画

弊社の得意とするベアチップの実装技術を活かしたIPMを実用化するため、IPMのゲートドライブに必要なHV-IC(高耐圧ゲートドライブIC)ベアチップの調達が出来れば、電動機制御技術を得意とするメーカーと協業し実用化開発を進めたいと考えている。

企業からのお願い

産業機器の省エネ性能向上や車両補機類の電動化に向けて、パワーモジュールをオーダーメイドで造るという弊社の発想は、これまで無かった新しい市場を創る可能性を持ったパワーエレクトロニクス技術の一翼を担う優れた技術と考えられます。
パワーチップが調達可能な会社の技術の方は是非お声がけをお願い致します。

問い合わせ先 E-Mail:tech2008@sun-awks.co.jp
TEL:0824-62-0462
FAX:0824-63-8440
URL:http://www.sun-awks.co.jp