新技術開発助成

助成テーマ完了認定企業紹介 075

第110回 令和4年度 第2次

完了認定 令和7年2月
代表取締役社長・仲 崇志
代表取締役社長
仲 崇志
企業名 NT技研工業株式会社
会社概要 資本金 :1,000,000円
従業員 :1名
事業内容 次世代型省エネ・創エネ住宅用エネルギー機器の設計製造販売
小規模未利用資源活用型 独立型ロータリー機関の販売・保守
省エネルギー化コンサルティング
製造業マネジメントシステム構築支援
助成テーマ名 熱電併給を可能とする住居隣接型コンパクトタワー太陽光集光技術

開発技術の概要

当社は未解決の問題を根本から解決しうる新たな手法(Newtype)の技術開発を目的としている。従来の民生品用太陽光機器は、たいてい1装置につき1つの用途(熱か電気か)に限られ、性能面や利便性、さらにライフサイクルコスト等での向上も伸び悩んでいると言える。
そこで21世紀日本社会の「都市化・単独世帯率の増加」を見据え、屋根置き太陽光機器の使えなかった「共同住宅世帯、1〜2人の少人数世帯」でも光熱費・化石燃料利用の低減を選択できるような、新しくも現実的な新技術開発が重要であると考えてきた。

そこで本計画では太陽光エネルギー機器の「稼働率・効率・機能性・エネルギー貯蓄/利用時間移動」と言った課題に対し「太陽光の受取り方/使い方、損失/効率」を考え直した。その結果、「光のエネルギーを光のまま1か所に集め続ける」装置として省設置面積で実現する設計開発から試作まで行った。
・共同住宅世帯の壁面にも設置しても最大限活用できる→円筒型形状
・一人一台規模、その日その場その世帯で完結するエネルギー総量→約1u/台
・高稼働率を実現する自動追尾制御方式:演算消費を低減→予定的プログラムの構築
・高度変化に対応する固定焦点→反射・屈折の併用と3次元的光路設計
・利用可能な光学素材候補の耐候試験(無機素材・有機物素材・複合層構造化)
・安価にして安全な蓄熱素材の搭載
これらのデータを試作機から多く集められ、製品化に向けて大きく進展した。

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これからの計画

2026年より先行型の販売開始に向け、さらなる性能と機能性・利便性の向上に努めて参ります。 EXPO2025大阪ヘルスケアパビリオン(10月6〜13日)にて、無電地帯での次世代スマート農業モデル・海水淡水化による少雨地域での水耕栽培技術を展示するhttps://osaka2025.site/sme-info/#october

また、自然光由来の有用成分の波長を生活の中に有効活用し、より快活に過ごせる環境用光源となるヘルスケア用ユニットも追加開発する。
海水淡水化や災害時の飲料水生成オプション機器・防災技術へと展開することで、季節・地域・気候によって変化する多くの個別ニーズに対応していく。
熱源・電源・光源のベストな使い分けを実現できるよう、日本全国各地での実証データ収集と設計への反映を継続させ、2030年代での大規模量産体制の構築を目指す。

企業からのお願い

世界の各地域で気候風土・生活様式は違っていても、もっと身近で安全に、必要な分だけ賢く使う自然エネルギー源としての太陽光としてとらえ直すべきと考えている。もちろん多くの人に利用されるためにも「選択肢のうちに入る」高性能化・低コスト化・量産体制確立に向けてすべての準備を進めていく所存である。
社会実装・地球環境のため、各世帯主のみならず、事業者、自治体、研究機関、各国政府にも導入の推進にご協力願う。



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