助成テーマ完了認定企業紹介 076
第112回 令和5年度 第2次
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開発技術の概要 |
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急性胆嚢炎は、激しい腹痛と発熱を伴う胆嚢の炎症で、近年、国内でも患者が増加しており治療のニーズが高まっている。標準治療は外科的手術による胆嚢摘出だが、全身状態が悪い場合や、血液サラサラの薬を飲むなどの患者の状態によってはすぐに手術ができないことも少なくない。その場合、体の外からチューブを挿し、経皮的に胆嚢の膿を排出するが、激痛と長期入院を伴うために患者に負担がかかる上に、トラブルが多発するために医師も回避したい選択である。 近年、痛みが少なく、長期入院を必要としない内視鏡を用いた治療方法が考えられているが、現在は専用機器がないため技術的難易度が高く保険適用もされていない。更に、胆嚢摘出手術に移行できないため再発する可能性が高いなどの課題が多い。 そこで、我々はそれらの課題を解決するため、超音波内視鏡を用いたドレナージキットを開発した。 更に本事業では、大口径の膿排出用のドレナージチューブを開発することで、成功率が高く手術適用が可能な世界初の新しい超音波内視鏡ドレナージ技術を完成させた。 本デバイスが実用化されれば、患者の痛みが軽減され、短期入院で済み、早急社会復帰が可能など患者のメリットが大きい。また、早期で治癒できることから病院経営のメリットも大きい。あらゆる側面で社会への貢献度が高いデバイスおよび治療法である。
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これからの計画 |
本事業で開発した機器は、今後特定臨床研究や検証的治験にて評価を行う予定である。その結果をもとに、国内での薬事承認および保険収載を目指す。 さらに、海外進出を目指しており、まずは米国での販売を開始する予定である。 |
企業からのお願い |
当社は、革新的な内視鏡治療の研究開発を通じて、国内外での製品上市を目指し、医療現場への貢献に取り組んでおります。現在、開発および事業拡大に向けた資金支援をご検討いただける投資家・事業パートナーを募集しております。ご関心をお持ちいただけましたら、ぜひご連絡ください。
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