助成テーマ完了認定企業紹介 080
第110回 令和4年度 第2次
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開発技術の概要 |
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概要:だ液と試薬を混合して DNA を増幅後、専用キットに挿入するだけで、わずか1時 間程度で脊髄性筋萎縮症(SMA)スクリーニングが可能な技術
背景: SMAは先天的な遺伝子変異が原因で多くが乳幼児期に発症し、運動発達が障害され、哺乳、食物の飲み込み、呼吸などが困難となる神経性難病です。適切な治療が施されない場合、死亡に至ることもあります。 近年、SMAの運動発達障害を改善する治療法が開発されていますが、病気が発症または進行してからの治療では効果が限定的です。そのため、発症前や発症後早期に発見し、早期治療に繋げることが極めて重要です。そうした中で2023年11月、こども家庭庁は「新生児マススクリーニング検査」にSMAを追加する方針を固め、将来的に全国で公費による検査が実施されることを目指しています。 一方で、現行の「SMAスクリーニング検査」は採血と高度な検査設備を必要とするため、専門検査機関を経由して検査結果を受け取るフローが主流になっています。そのため検査結果が得られるまでに約1~2週間を要しており、治療開始までの時間を短縮するべく出生後可及的速やかに結果が分かる新規検査が求められています。 技術の新規性:
検査手順: STEP1 唾液をPCR試薬に混合し、簡易サーマルサイクラーにて標的遺伝子領域を増幅 STEP2 チューブを専用キットに挿入し、内容物を紙デバイスに展開 STEP3 青色バンドの出現の有無を確認(1本=SMA疑い,2本=非SMA)
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これからの計画 |
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企業からのお願い |
Craifはノーベル賞受賞で話題になった「マイクロRNA」を尿中から捕捉しAIで解析し、高精度に今のがんリスクを調べる世界初※の検査、マイシグナル®を提供する企業です。 「人々が天寿をまっとうする社会」を実現するため、この度市村清新技術財団様のご支援を受け、高い技術力を生かし新生児の難治性遺伝病検査を開発しました。ご関心をお持ちの医療機関や地方自治体、法人の方はぜひお問い合わせください。 お問い合わせ https://craif.com/contact/ ※ 尿×AI×マイクロ RNA を用いたがんリスク検査サービスとして(第三者機関調査) |
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