新技術開発助成

助成テーマ完了認定企業紹介 092

第114回 令和6年度 第2次

完了認定 令和8年5月
杉原 宏和
代表取締役
杉原 宏和
企業名 株式会社 イムノセンス
会社概要 設立:2018年1月
資本金:3,000万円
従業員:18名
事業内容 電気化学免疫クロマトによる体外診断薬の開発販売
助成テーマ名 多項目電気化学免疫センサと測定システムの開発

開発技術の概要

POCT(迅速検体検査)機器は、大病院にある大型免疫検査機器と同等の高感度性能を「小型」「安価」「迅速」に発揮するものであり、疾病の早期発見・早期治療が可能となることから、地域の診療所を中心とする中小医療機関や在宅・訪問医療への展開が期待される。
POCT機器としてはインフルエンザや新型コロナの抗原検査で知られる免疫クロマト法が普及している。これは抗体を標識する金ナノ粒子の赤色を用いる検査法であるが、定性的であり、感度が低いという課題があった。本技術では、抗体に標識した金粒子を電気化学的に酸化して生じるテトラクロリド金(III)酸イオンを、逆に還元する際に流れる電流値から疾病マーカーの定量測定を行う原理である。装置も簡便で、低価格かつ軽量・小型化が容易である。本事業における技術開発では、複数疾病マーカーの多項目同時診断を目指すものである。
多項目免疫センサはより高度な医療を可能とし、たとえば⼼筋梗塞・⼼不全・肺⾎栓塞栓症の鑑別診断が効率化されると期待される。POCT診断技術はCovid19禍でも経験したように、社会的有用性が高い。医療のみならずヘルスケア市場においてもポテンシャルがある。

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これからの計画

今後の開発では、保存安定性の向上を見据え、グラフェン電極への抗体固定化技術とVHH抗体の実装技術を重点的に高度化する。高結晶性グラフェン電極に対しては、ピレンやナフタレン誘導体を用いたπ–π相互作用による固定化法や表面改質を適用し、安定した固定化基盤を構築する。さらに、VHH抗体については、AviTag/BirAによる部位特異的ビオチン化、ピレン修飾リンカーを介した電極固定化、C末端システイン導入による金ナノ粒子標識を最適化するとともに、三量体化によるアビディティ効果と吸着安定性の向上、金ナノ粒子感作条件の最適化によるシグナル増幅を図る。これらの技術を融合し、高感度・高再現性を有する多チャネル対応電気化学免疫センサの実用化を目指す。

企業からのお願い

金結合型電気化学免疫クロマト技術は、医療のみならずヘルスケア、食品製造、環境測定など幅広い応用が期待されます。スタートアップ単独では、複数分野での市場の立ち上げに時間がかかり機会を喪失してしまいます。弊社の基盤技術を様々な産業に応用すべく事業の立ち上げにご協力、ご支援いただける企業・団体との連携をお願いいたします。

問合せ先 E-Mail:y-tsujii@immunosens.com
TEL:06-6389-5501
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