この植物研究園は、熱海市の山麓の谷間に人工的に作られた庭園をベースにしていますが、園内には渓流が流れ数多くの樹木や草花、蘚苔類等が植物系生態系を構成しています。
また、眼下に相模湾・初島さらに遠くは伊豆大島を望み、周囲を山や木々に囲まれ、静けさの中に小鳥の声が聞こえる恵まれた環境です。
この庭園は樹木やせせらぎを自然のままで活かし、池や庭石などを巧みに配した見事なもので、それらが70年余を経て日本庭園としての風格を保っています。
周辺が開発されてきており、園内を流れる渓流にも徐々にではありますが、水質の汚濁が進行しています。
しかし関東平野の西南に位置していることから酸性雨や大気汚染等の影響も懸念されますが、このような環境を積極的に利用して、植物研究園内での樹木や草木などを含めた生態系機能の解明や診断などの研究を行い計測技術の向上などに利用されています。
一般公開
植物研究園の庭園を鑑賞いただくことと、当財団の植物研究助成をはじめとした助成、顕彰などの活動をご理解いただくために、春の花の時期(4月)と秋の紅葉の時期(11月)の年二回、植物研究園を一般に公開いたします。春の公開は、文部科学省の科学技術週間の関連行事として実施いたします。公開日程などの詳細は「植物研究園一般公開のご案内」をご覧ください。
植物研究園一般公開のご案内
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